礼拝説教

「三色丼」

2024年5月25・26日 三位一体(白)
(ヨハネ3章1-17節)

私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とがあなたがたにあるように。アーメン

 教会の食事では、人数調整がしやすいため、三色丼が用意されることがあります。その三色の丼を通して、主にある交わりの愛が与えられる。まさに三位一体、いや三味一愛の恵みです。冗談はさておき、今日は三位一体主日です。父なる神様、子なるイエス様、聖霊なる神様がひとつの神様であることを覚える日です。

 福音書の日課のヨハネ3章では、イエス様とニコデモの対話を通して福音を聞きました。身分高いニコデモは人目をかいくぐってイエス様に会いにきましたが、でも、心からイエス様を受け入れることはできませんでした。だからイエス様は言いました。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」イエス様は、水と霊とによって生まれることを通して、自分中心ではなく、神様中心の生き方に方向転換するようにとニコデモに語りかけました。これは、キリストの洗礼につながるイエス様の言葉でもありました。

人間の理性は限界があります。人間は神様を超えることはできませんから、人の言葉で神様を説明しきることはできません。しかし、神様は人間に救いの出来事を成してくださいました。だから私たちは、救いを通して神様のことを証しすることができます。それは、100%神様、100%イエス様、100%聖霊の働きを通して、人は新しく生きる者とされていくというものです。

聖霊降臨日に私たちは聖霊が降るという出来事を覚えました。実に、聖霊を受けることは、すなわちイエス様を、そして神様を、私たちの内に受け取ることでもあります。それは、イエス様の十字架の罪のゆるしも、神様からの無償の愛も、全部、受けるのです。私たちの重荷を共に担う主、私たちの罪を赦し希望に生きるように押し出す主、そのすべての働きを受ける。このようにして、三位一体の神様の働きは私たちの内になされていきます。
私たちの理性、人の想いを超えて働かれる、神様にすべてを委ねましょう。そして、神様の恵みを受けて、神様の働きに歩む者とされてまいりましょう。

主イエス・キリストの恵、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。

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