2024年9月7・8日聖霊降臨後第16主日(緑)
(マルコ7章24-37節)
私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とがあなたがたにあるように。アーメン
イエス様は私たちに語りかけています。傷つき、閉ざされた私たちの心が、神様に向かって開かれるために。
ある時、人々は、イエス様のところに耳が聞こえず舌の回らない人を連れてきて、癒しを願いました。
イエス様は、その人を群衆から連れ出します。指を両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられました。そして、天をあおいで深く祈りの息をつき、その人に向かって言います、「エッファタ」。
それは「開け」という意味でした。するとその人は癒されました。これらのイエス様の行為は魔術のようなものではなく、当時の一般的なやり方のひとつとされています。耳の聞こえなかったその人は、心開かれ、イエス様と神様の愛の繋がりに加えられていきました。
イエス様は、一人ひとりに手を触れ、語りかけます。「エッファタ」、「開け」。私たちの心にもイエス様の声が響きます。